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International Figure Skating Magazine April 2014の記事訳(1)

きょうはInternational Figure Skating Magazineの2014年4月号の記事をご紹介します。

さて、こちらの雑誌はソチ・オリンピックの特集号なのですが、つい2か月前のことなのに、なんだかもう、ずいぶん昔のような気がします。

YUZURU HANYU
Historical Victory For Japan's Golden Son

羽生結弦
日本の黄金に輝く太陽である若者が歴史的勝利をおさめる※1

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オリンピックの祭典
ホットで、クールな、みんなの、私たちの大会※2


冬季オリンピックの舞台として、これ以上に美しい場所は想像できない。海辺のリゾート地であるソチは、ロシア南部の黒海に面し、亜熱帯気候で、世界最高のショーを開催するのに理想的な場所であることが証明された。第22回冬季オリンピックでは、驚くべき結果がいくつも生まれた。ソチでくりかえし目の当たりにしたように、確実なものなど、なにもない。どの選手が勝つかは、だれにもわからない。

写真と記事:スーザン・D・ラッセル

フィギュアスケート男子ショートプログラムでは、トップクラスの選手たちが氷上に上がるより、ずっと前にドラマがはじまっていた。

まずは、エフゲニー・プルシェンコの棄権。第2グループの6分間練習の直後のことだった。

同じグループでは、アメリカのジェレミー・アボットが4回転トゥループで激しく転倒し、フェンスに激突。観衆の大きな声援に引っ張りあげられるようにして体勢を立て直し、演技に戻るのに、数秒を要した。「観客の声援が聞こえて、なにがあろうと、最後まで滑り切らなければならないと気づきました」とアボットは話している。

しかし、ドラマといえば、最終滑走グループであり、ふたりのライバル間で繰り広げられるであろう闘いにほかならなかった。冬季オリンピックまでの数か月で、日本の羽生結弦とカナダのパトリック・チャンの順位が入れ替わったのだ。

グランプリ・シリーズで闘った3大会のうち、2大会では、チャンが羽生を制した。しかし、グランプリ・ファイナルでその順位が入れ替わった。羽生がチャンを上回り、ソチでの最終決戦への舞台を整えたのだ。

オリンピックでは、まずは羽生が優位に立った。『パリの散歩道』にのせたショートプログラムの演技が大喝采を博したのだ。羽生は頭を下げておじぎをすると、ブライアン・オーサー・コーチのほうを向いて、にっこりとほほえんだ。得点が発表されると、彼が満足するのも当然だと思われた。19歳の羽生は101.45点という世界最高得点を打ち出し、史上初の100点超えを達成したのだ。

「とにかくうれしいです。100点超えは考えてなかったけど、自分にできる最高の演技をしようと思っていて、それができました」と羽生。「点数には、ほんとうにほんとうに驚いています」

「リンクから戻ったとき、ブライアンが“きみを心から誇りに思うよ”と言ってくれたんです。それを聞いて、すごくうれしかったです」

母国の期待を背負って、チャンがショートプログラムにのぞんだ。羽生の点数を上回るにはミスは許されない。4回転トウループ―3回転トウループのコンビネーションと3回転ルッツはきれいに決まったが、トリプルアクセルの着氷が乱れた。ラフマニノフの『幻想的小品集より第1番エレジー』にのせたショートプログラムの得点は97.52点だった。

舞台裏で、チャンは2位であることは気にしていないと話した。「団体戦よりはずっと調子が上がっています。4回転トウループ―3回転トウループのコンビネーションは成功したし、トリプルアクセルにも自信が持てるようになってきました。すこし高すぎて、回りすぎで着氷が乱れたんです」

「4点差なら、フリープログラムで挽回したことがあります。長いフリープログラムにはたっぷり蓄えがありますから。それに、練習も積んできたからだいじょうぶです。あしたはまったく新しい日で、まったく新しい闘いになるでしょう」

スペインのハビエル・フェルナンデスは4回転サルコウと3回転ルッツ―3回転トウループのコンビネーションの着氷が乱れたが、3位につけた。得点は86.98点。「きょうは調子がいまひとつで、ずいぶんバランスを崩してしまいました。そういうときには最後まで闘いつづけるしかない。だから、そうしました。まだ勝負はあきらめてません」

高橋大輔は4回転トウループが若干乱れて、86.40点で4位につけた。

1位と2位は3.93点差。フリープログラムに向けて、重圧がのしかかる。

最終グループの3番滑走となった羽生は『ロミオとジュリエット』にのせたプログラムでスタート。4回転トウループを決めて、そのほかに3回転ジャンプを7回決めた。しかし、2度の転倒――1度は4回転サルコウ、2度目は3回転フリップ――というミスをおかした。彼の最高の演技からはほど遠く、プログラムを終えると、両手を氷についてひざまずいた。たったいま、金メダルがその手からこぼれ落ちていったのを感じているにちがいなかった。

不安になるのもむりはない。頭上に表示されたフリープログラムの得点は178.64点で、自己ベストには遠く及ばなかった。SPとFSの合計が280.09点で、暫定一位。オーサーは心配いらないと羽生に声をかけた。闘いはまだ終わっていない、と。

扉は開かれた。チャンはその扉をくぐりさえすればよかった。『四季 協奏曲第2番と協奏曲第4番』に載せた演技が始まり、4回転トウループ―3回転トウループのコンビネーションを決め、さらに4度の3回転ジャンプを決めた。しかし、その日は技術的に好調とは言えなかった。

続く4回転トウループとトリプルアクセルで手をついてしまう。3回転サルコウが2回転となり、ダブルアクセルも乱れた。

演技を終えると、チャンは氷上に片膝をついて、あきらかにいま起きたことについて振り返り、いまの演技では羽生を超えるにはおそらく足りないと悟っているようだった。

チャンがやっとの思いでスコアボードを見上げると、得点が発表された。その顔に落胆の色が広がった。フリープログラムの得点は178.10で、羽生の得点には0.54点及ばない。SPとFSの合計は275.62で、金メダルを獲得するには4.47点足りなかった。

“Oh my God, I am so surprised. I can’t find the words. I am just shocked.”(ええっ、びっくりです。言葉がないですね。ただもう、驚きです。)羽生は自分が1位だと知らされて、そう言った。「オリンピックではなにが起きても不思議じゃなくて、予測がつきません。金メダルを獲ろうとは考えないようにしてましたが、プレッシャーがあまりに大きくて、無視できませんでした。ひとりの日本人として、この結果を誇らしく思います。試合でこんなに緊張したのははじめてです」

チャンは舞台裏で長い時間を過ごし、気持ちを立て直してから、大勢のマスコミと向き合った。「すべての要素をひとつひとつしっかりと決めるつもりでした。自分自身に集中したかったけれど、いくつか小さなミスをしてしまいました。残念ですが、人生はこれからも続いていきます」とチャンは語った。「もう一度、やり直せるとしても、何も変えるつもりはありません。ただ、2回転になったジャンプを3回転で跳び、しっかり着氷する。これで終わったことにほっとしています。自分が転倒しなかったことにも」

当時、世界選手権の銀メダリストだったカザフスタンのデニス・テンは、ショートプログラムでミスが目立ち、メダルからは遠い9位に終わった。しかし、この意欲あふれる若者はフリープログラムで不死鳥のように飛翔して燃え上がり、4回転トゥループ、そして3回転ジャンプを7回飛んで、255.10点を打ち出し、3位への大躍進を遂げた。

「きょうは大きなことを成し遂げることができました」テンはカザフスタンに史上初のフィギュアスケートのオリンピックメダルをもたらした。「これは母国と母国の人たちへの贈り物です」これは、2014年冬季オリンピックでカザフスタンの選手が獲得した唯一のメダルでもあった。

フェルナンデスはフリープログラムにかかるプレシャーのもと、253.92点で4位に終わった。テンとの差は約1点だ。「あと一歩で表彰台にのぼれたのだから、言うまでもなく、残念です」22歳のスペイン人、フェルナンデスがそう語った。「いくつかミスはありましたが、もう少し高い点数が出ることを期待していました。まだ若いし、今後のオリンピックにも出られると思います」

※1
Golden Sunは「黄金に輝く太陽」という意味。ここではGolden "Son"と書き、Sun(太陽)とSon(息子、若者)をかけていると思われます。もちろん、"Golden"の黄金は金メダルにかけてあります。この雑誌では、以前の特集でも"YUZURU HANYU Japan's Rising Son"と書き、"Rising sun"(昇る太陽)と"Rising son"(躍進中の若者)をかけて、「太陽が昇るように躍進中の若者」と呼んでくれています。
※2
ソチオリンピックのテーマは"Hot. Cool. Yours."(ホットで、クールな、みんなの大会)。この記事のタイトルはそれをもじっています。

☆☆☆

あれっ、なんか知ってることばかりで訳すまでもなかった……?
えっと、まあ、こんなふうに取り上げてくれてますよ、というご紹介です^^;。
表紙以外に羽生選手が映っている写真が5枚あります。
真央ちゃんのすてきな写真もありました。
Amazonマガマートで購入できます。

さて、次回は、同じ雑誌内のちょっとした記事を訳してご紹介しようと思います。

きょうも読んでくださってありがとうございました!
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[ 2014/04/14 17:46 ] 羽生結弦 | TB(0) | CM(9)

翻訳ありがとうございます

cocoさんこんばんは

今回も素晴らしい翻訳ありがとうございます!
ソチでの選手たちの心情がよく伝わりました
cocoさんの翻訳センスは素晴らしいですね!!

読みながらプロトコルを見直しました。
SPでは、パトリック選手の3A着氷が乱れなかったとしても
100点は超えなかったと思います。
PCSは、さすがのパトリック選手ですよね~
でも羽生選手もかなり追いついていますよね!
来季はPCSでも超えるつもりではないかしら

ハビエル選手のサルコウ跳びすぎ・・とても残念でした
でも本人は前向きに捉えている様子だったので
私のほうが悔しい~!と思っていたかも

(オカンにしか見えない)デニス・テン選手は
4回転を試合で挑戦するようになったのですね
動画でみましたが、練習で4T-3Aのコンビを
それはそれは見事にスムーズに跳んで着氷していました!
これ試合でできたら、ものすごい武器になるな~!

ワールドSP後の師弟会話もありがとうございます!
良い会話ですね こんな会話していたんだ~
4T転倒は残念でしたが、その後の演技に戻るまでが
これ以上ないってほどの速さだったので
私はここにすごいと思っていたんです
オーサーコーチがほめていたのでしたら
やはりそうだったのですね 本当に速かったです!
それでは、また遊びに来ますね
[ 2014/04/14 21:39 ] [ 編集 ]

akiさん、こんにちは。
なんだかすごくほめてくださってありがとうございます。恐縮です(*^ ^*)。

なるほど、そうなんですね!
akiさん、くわしい〜。
羽生選手はどんどんPCSも伸ばしているから、来季がますます楽しみです。

ハビちゃん、ほんとうに私も悔しかったです。選手はそういった感情を毎回、次につなげていかなきゃいけないんだから、どの選手も精神的に強くないと続けられないですね。すごいなあ。

オカンにしか見えない(笑)テン選手、我が家では(やはり、ニコ動のコメントで見たのだと思うのですが)「前髪下ろすとイケメン」というフレーズが気に入って、イケメンのテンくんと呼ばれています(笑)。インスタの動画、私も見ました! きれいに飛んでいますよね。これからが楽しみな選手のひとりですね。

4T転倒はもう悔しくて悲しかったけど、振り付けをほぼ途切れることなく続けていて、私もそこがほんとにすごいなと思ってました。オーサー・コーチは純粋にその場面を見てほめていただけなのですが、きっとその点だろうなという私の推測を書いただけなんです、ごめんなさいー。でも、たぶんそうですよね。そして、再現映像を観ながら、ひとつひとつきっちりほめるオーサー・コーチもすばらしいなあと思ったのでした。

ではでは、akiさん、いつもありがとうございます♪
[ 2014/04/15 13:47 ] [ 編集 ]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2014/04/15 14:27 ] [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2014/04/15 14:31 ] [ 編集 ]

ありがとうございました!

COCOさん、今回も訳ありがとうございました!
ソチの時の感動が蘇ってきて、良かったです(*^^*)

前回の追加分も拝見しました。
やっぱり2人の雰囲気バッチリですね!
[ 2014/04/15 18:34 ] [ 編集 ]

rinottiさん、はじめまして♪

cocoです。rinottiさんのコメントを非公開→公開に変える方法がわからず^^;、以下にコピペしてお返事させてくださいませ。すみません。

> 初めてコメント致します。
>
> 少し前にこちらのブログを見つけまして、読ませていただいてました。
>
> オーサーコーチや羽生選手のインタビュー、そして海外の記事など、内容の気になっていたものばかりだったので、とても嬉しかったです。
> 英語がさっぱりな私にとっては本当にありがたい限りです(泣)
>
> 羽生選手、最初のころはコミュニケーションを取るのも大変だったようですもんね。
> 環境の変化、大学進学、言葉の壁…ものすごくいろいろなことがあったと思いますが、きっと歯を食いしばって努力したんだろうなと思います。
> そんなことを思いながら今の羽生選手の姿を見ると、うるっときてしまいます。
>
> それ以上に、羽生選手が自分から心を開いて近づいてくれるのを待っていてくれたクリケットのコーチたちにも感謝したいなと思っています。
> あたたかいですよね。
> 行ってよかったな…と心から思います。
>
> これからもcocoさんの記事、楽しみに待っています。
> ありがとうございました。
>
>rinotti

rinottiさん、コメントありがとうございます!
すこしでもお役にたてたらうれしいです。

ほんとうにあの細い体で(って、関係ないですが)どれだけのことを乗り越えてきたのかと思うと、胸が詰まりますよね。

でも、いまはすてきなコーチと仲間に恵まれて、もちろん、それは彼の人並みはずれた努力があってのことですけど、私もよかったなあと思います。

ハビエル選手と仲良さそうにしているのを見ると、こっそりうしろに行って、会話を聞いてみたくなります(笑)。

こちらこそ、どうぞこれからもよろしくお願いします!
[ 2014/04/15 23:37 ] [ 編集 ]

maronさん、こんばんは♪

maronさん、今回も読んでくださってありがとうございます。
いまさらな話題でごめんなさい(笑)。
って、私が書いたわけでもないのにえらそうに^^;。

そうそう、こすもさんのところでは、私のしょうもないリフレインに反応してくださって、ありがとうございました。ほんとにね、まともなおとなになりたいと思う、きょうこのごろです。
[ 2014/04/15 23:42 ] [ 編集 ]

初めてコメントです。

何時も楽しく拝見させて頂いています。
この雑誌は、記念に取り寄せていて
(余りの薄さにびっくりしましたが)中身の文章がよく解らず…笑。
だから、凄く助かりました!
ありがとうございます^o^
これからも楽しみにしています。
[ 2014/04/16 17:12 ] [ 編集 ]

のいちゃんさん、いらっしゃいませ♪

読んでくださってありがとうございます。
すこしでもお役に立てたらうれしいです。
たしかにこの雑誌、薄いですよね。
私も袋から出して「ん?」と思いました^^;。
でも、定価は$5.99だから、Numberくらいだと考えると、妥当な値段なのかも。
輸入してるから高くなってるんですよね。
この雑誌の中身、あとすこしだけご紹介する予定ですので、
待っててくださいねー。
[ 2014/04/16 23:19 ] [ 編集 ]

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